突然の海老名出張から帰り、まだ畑が終わっていないので、いざ畑へ。
と、振り返ると、あのスターキングがいい色になってきたので、ツル廻しをしてみました。
ツル廻しとは、りんごが全体に赤く色づくように、クルリとりんごの向きを変えてあげることです。
りんごは、お日様をたっぷり浴びるほど、美味しくなります。
たっぷりお日様を浴びるときに、りんごは赤く色づきます。なので、赤いりんごは、美味しさのひとつの目安となります。
特に、吉ざえもん農園は、どのりんごも「葉取らず栽培」をしているので、お日様をたくさんりんごに浴びてもらうには、葉っぱに隠れた部分をお日様の当たる方向へ向きを変えてあげるのです。
りんご周辺の葉っぱを取って、りんごに赤い色が乗るようにするのが通常のりんご栽培ですが、「葉取らず栽培」は、りんごの収穫まで葉っぱを取りません。
「葉取らず栽培」でも十分りんごは美味しくなりますが、吉ざえもん農園では、もっと美味しくなってもらうために、ツル廻しをして赤く色づくようにしています。そうして、葉っぱ取らずとも赤くなったりんごだけ選んで、生食用・りんごジュース用に使っています。赤く色がきれいにつかなかったりんごは、ジャム屋さんへ卸します。
下のりんごに白い部分があるのがわかるでしょうか?
これが葉っぱに隠れていた部分です。
これは、きれいに1回で裏側を向いてくれました。
通常、ツル廻しは数回行います。いつも同じ方向へ少しずつ廻し、りんごが落ちない程度にりんごの向きをずらすのです。
このツル廻しが始まると、台風シーズンももうすぐ・・・。