冬の終わり、お彼岸が近付くと、りんご畑もだいぶ雪が消え・・・るはずが、お彼岸前の連続降雪で、結構な雪の量です。
雪をラッセルして裏の畑を見に行きました。冬のりんご畑はとても静かです。
冬の津軽では、こんな風景があちこちで見られます。
りんごの木は、奥の方に移っている細い木です。
手前に立っている葉を落とした木は、サナシと言われるりんごの原種の木で、小さくカワイイ実をつけてくれます。
ただ、サナシの実は食用には向かず、酸っぱくて渋いのが定番。観賞用と授粉用に畑に残してあります。
実は、このサナシの木、植えたわけではありません。
小鳥がりんごをついばみ、その種から芽吹いたのがこのサナシなのです。
つまり、フジの種からフジの木は出来ないのです。
りんごの種が芽吹くこと自体があまりなく、芽吹いてもこのように原種へと先祖返りするのです。
りんごがいかにして品種改良され続けたかを体現する現象だと思います。
当農園にはあちらこちらにサナシの木があり、いろんなサナシが実を結んでいます。黄色かったり、赤かったり、一番カワイイのはサクランボのように実をつけるサナシです。