津軽平野のど真ん中の吉ざえもん農園にも、日に日に春の息吹が増えてきました。
畑の草も生え始め、たんぽぽ第一号も。
春先のたんぽぽはとてもかわいいです。夏場になると、ぐんぐんと勢いを増していくやっかいな雑草ですが、雪解けしてようやく花咲くと、やっぱりかわいいものです。その他にも、イヌノフグリなど、野草の可憐な花が茶色い畑を彩ります。
このりんご畑には、りんごだけでなく、いろいろな果樹を植えてあります。
若干逆行気味の杏の木。りんごよりも先に咲きます。もう蕾が濃いピンク色になって、もうすぐ梅によく似た花を咲かせます。
害虫アメリカシロヒトリの大好物な葉っぱをつける、クルミの樹。昨年はあまりにアメリカシロヒトリの害が酷くて(葉っぱがまるっきりなくなってしまい、隣の田んぼにも害虫アメリカシロヒトリが落下し悪さし放題でした。)、秋口にだいぶ剪定し、すっかり小さくなってしまいました。今年は、がんばって実をつけてほしいものです。
アメリカシロヒトリの害はものすごく、果樹だけでなく、庭木にも被害甚大、ということで、今年は、被害が出る前に、木を小さくすることにしました。
長年、母屋の風よけで活躍してきた謎の木を始め、ナナカマドやマルメロ等、とにかく落葉樹は片っ端から枝を落として、葉っぱを極力減らす作戦に。
りんご畑の農作業、といっても、こうした雑用が大半を占める春先です。
りんごの剪定もさることながら、こうした防風林や庭木の手入れに時間を費やすのを考えると、さながら、農業というより林業じゃないか、と思うほどです。
チェーンソーを使える高さで木を切るわけではないので、結局、高さ約180センチの梯子から約5メートル程の高さまで木をよじ登り、ロープをかけて、引きながら剪定のこぎりで気長にギーコギーコしました。
あと、このくらいの木を5本ほど手入れをせねばなりません。
農作業は体力勝負です。