葉取らず栽培のサン金星、このりんごが吉ざえもん農園で実り始めたのはなんと5年前からです。
それまで、金星のりんごの木はなかったのです。
新しく植えたわけでもありません。
ついでに言えば、金星という品種だと判明したのは昨年です。
今、金星が生えているところは、もともとフジの木があったところです。今では、フジと金星は同居して実っています。
これ、実は、フジの台木が金星だったのです。
フジの本体が病気で勢いがなくなり、下から出てきていた枝を活かして大きくしていたら、それが台木の枝で、金星が実り始めた、というわけなのです。
もちろん、本体の枝も生きているので、フジの枝にはフジが、金星の枝には金星が実っています。これが、りんごは接木で増やし、またりんごは枝ごとで違う、というひとつの証明でもあります。
赤いりんごがフジ、黄色とピンクに染まってるのが金星です。
近くで見ると、ボツボツが結構気になるりんごです。
遠くから見ると、黄色にほんのりピンクがのって、とてもきれいに見えるのですけどね。
上の写真が、金星とフジの枝が分かれている部分です。
根元から立ち上がっているのが金星、斜めに伸びているのがフジの枝です。
で、金星の特長は、なんといってもトロピカルな香りです。
バナップルが一時期はやりましたけど、このりんごはバナップルの逆バージョンで、芳醇なバナナの良い香りがするりんごです。
吉ざえもん農園では樹上完熟させているので、非常に甘味が強く、果肉もシャキシャキと固めで、王林に似た食感です。フジの後に収穫するので、このりんごも雪をかぶってからの収穫です。
このりんごは1本しかありません。収穫してお届けできるレベルのものは、おそらく30玉くらいかなぁと思っています。
ご希望の方は、フジの注文の際に一言付け加えていただけたら、1段につき2個くらいお入れできるくらいでしょうか。